Zo通信

2026-07-02 00:00:00

  アーチのかたちの発見は、古代メソポタミア時代(紀元前2000年頃)といわれます。

紀元前8世紀から紀元前1世紀までイタリア中部を文化圏としたエトルリア人の手によって発展しましたが、紀元2世紀頃には、ローマ人により技術工法ともに体系化され、古代ローマ帝国建設の礎となりました。

石やレンガなど重くて圧縮に強い材料をアーチのかたちとして積み上げていくと上からの力が分散して垂直方向に強い構造体が生まれます。ローマ人は、アーチを巧みに使って巨大競技場や大浴場、内部に柱のない丸天井のパンテオンなど多様な建造物をつくりあげました。遠方から水を運ぶ水道橋のアーチは、大きさと完成度に驚かされます。12世紀に入って、縦方向に長く先の尖った「尖頭アーチ」により、壮大なゴシック様式の教会も多数建設されました。現代では、鉄骨や鉄筋コンクリートと素材を変えながらも身近な生活を支え続けています。

ひとつのかたちの発見が文化の礎になっているお手本のようで改めてかたちの可能性を再確認しています。

                                                 (S.I)

 

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